私の知っている天使たち

長年携わっていると色々な人や色々なことに出会います。

不動産売買をしていると、その物件の隣地の方が
天使に見える時があります・・・

 -不動産業界の面白さ、隣地は天使か?-不動産業界の参考書

先日、気心の知れた同業者とお茶をしながら暇を持て余しながら昔話に花を咲かせました、人間が千差万別なようにお客様も千差万別です、また隣地の方々も千差万別です。その中から私の知っている天使たちをお話したいと思います。

空中店舗の不動産屋さんは違うと思いますが1階にある不動産屋さんは店頭にマイソク(アットホーム等の物件図面)を貼ってます*1私たちはそれを見ている人に声をかけに行きます、洋服を見ている人に『何かお探しですか?』と声をかける店員さんのように。するとそのご覧になっている方が『この物件うちの隣だと思うのですが、もし隣だったら欲しいのですがどうしたらいいでしょうか?』と言われました『ではご住所と物件の確認をいたしますので中へどうぞ』

 -中略-

ありがとうございます。それでは今週末に契約と言うことで・・・

さすがにこんなことは一回しかありませんでしたが『昔から隣地は借金をしてでも買え』とか『隣地は無理をしてでも買え』と言われています、売りたいと申し出のお客様がおり委任(売却依頼)を受けたらよほどの事情がない限り隣地にお声をかけるのは不動産営業の基本中の基本です。たまーにそれすら出来ていない場合があるので元受けでもないのに隣地の仲介をすることもあります。

社長同士が麻雀仲間で同じ業態(社有を売るデペロッパー)の他社より新しく仕入れた社有分譲地の物件を紹介してもらいました、物件を見に行ったところ北側に隣接しているお宅の庭で水をまいている奥様がいらっしゃいましたので『こんにちは!ここが売れてしまうと日陰になってしまいますね!』と声をおかけしたところ『おいくら位するのでしょうか?』と返ってきたので名刺を渡しご説明をしたところご主人が帰って来る頃にもう一度説明にいらしてほしいと言うことになりました。

 -中略-

ありがとうございます。それでは今度の日曜日に契約と言うことで・・・*2

3

その方はお子さんの為に2000万位でマンショを探しておりました。購入はキャッシュとのことでした。ご年齢もご年齢ですしお子さんにローンは組ませたくないとのことで予算は2000万だと普通は思います。たまたまお住まいのお隣が売りに出されました。価格は4000万です。その営業マンは当然予算が足りないと思い紹介をしませんでした。しかしそのお客様から連絡が入りました。『隣が売りに出ているようなので買いたい』とその営業マンは『4000万じゃお子さんがローンを組まないと買えないじゃないですか』と言ったところお客様は『4000万ならあります』と言いました。
 -中略-
おめでとうございます。これでご購入です。


私見ですが、お金を持っている人は本当に持っている金額は中々言わないものです、お金を持ってない人は正直に言います、また、借金をしている人は借りている額を正直に言わないものです。

買主さんにしろ鯛焼き頂いた『子供に食べさせるついでに買ったもので申し訳ないんですがよろしかったらみなさんで』 契約時にこういう心遣いが出来る人が買主さんで喜ばしいローンの承認下りたらリビングにエアコン付けてあげようかなwにしても白餡があまいhttp://jpan.jp/?zrzN
Twitter:r2factory

こんなお客様も天使かもしれません

*1:帯だけ自社に変えてw

*2:後日談:その会社の営業部長はあえなく転職されました