政治家と不動産業者
先程テレビをつけたところフジテレビ系列で放送されている、木村拓哉主演のドラマ『CHANGE』が再放送されてました。ちょうど初回だったので選挙活動のシーンがあり思い出したことがあります。*1
前回記載した中小のデペロッパーに勤めていた頃に会社の意向で衆議院選に出馬したある代議士の運転手や選挙活動を手伝ったことがあります。
選挙演説のワンボックスカーや、代議士が有権者のお祝いやお悔やみに出席する際の運転がメインでした、選挙期間中、朝出社しタイムカードを押すと同時に選挙事務所か代議士宅へ向います、選挙事務所には飲み物から食べ物まで何でも揃ってました、当然私は朝飯食わせてもらってましたが(笑)
ぶっちゃけ*2面倒くさかったんですが、営業マンでもありましたからその期間中は営業活動に支障もきたすし、まだ21か22歳位でしたからまわりのおっさんやおばちゃん達と話しを合わせるのも疲れます。なんのメリットもないのにと2週間位だったでしょうか、常にそう思ってました。
それからどの位経ったでしょうか、総量規制等の影響で土地価格の下落が始まっていた頃、社有地*3の客付けをしました。
当時、当該営業地域は監視区域に指定されており100平米以上は国土法の事前届出が必要でした。*4また、一般的に勧告か不勧告の通知がおりるまでに約3週間程度かかっておりました。
その土地の契約予定価格*5は周辺相場より3割高位、当然です私が入社した頃から所有していたのですのでバブルが弾けるかどうかの瀬戸際辺りに仕入れた土地です。
ですが、上司達はそろいも揃って大喜びです、抵当権の抹消金額どころか設定金額をも上回っているのです、私はぶっちゃけ勧告を受けると思ってましたので*6お客様に
『国土法の届出義務がありますから不勧告が下りれば高くないのですよ!気に入ったのですからここにしましょう!』等と適当な不動産屋がいいそうなことを言ってたと思います。
しかし、
市役所へ国土法の事前届出を出し、翌日上司に呼ばれました。
『例の国土法、明日不勧告通知でるから週末に契約の段取りしといてね』
( ̄□ ̄;)!!明日ですか!!!
『選挙手伝った○○先生覚えてるだろ?あの先生の第一秘書覚えてるか?あの人に常務が話し通したそうだぞ』
3週間かかるところを明日・・・しかも不勧告確定とは・・・
選挙手伝うメリットがこんなところに・・・選挙事務所や代議士の家で飯食わせてもらう以外にあるとは思わなかった若かりし頃、人が汚れるのは早いですね。
P.S.この先生後の選挙で落選しました